ブランド「劇団TremendousCircus」設立にあたって 虹創旅団・社長 田中円
“何故生まれてきたのだろう/日々苦しみもがきながらも生きようとする/人間とは何だろう/人として生きていくとはどういう事だろう(※1)“
上記の言葉は、幼少期から虐待、性的虐待を受け、自殺したとある少女がブログに記載していた言葉です。
総合エンターテイメント企業である虹創旅団は、2013年の「サロメ」から、日本発・世界初「ヴィジュアル系演劇」と称し、ゴスロリ衣装、性別逆転、頽廃的耽美派を特色に舞台公演を行って参りました。
この度、それを独立したブランド「劇団TremendousCircus」として、年二回定期公演として展開していくこととなりました。
「Tremendous」とは、語源をラテン語の「震えさすような」に持つ、とんでもない、恐ろしい、素晴らしい、というような意味の言葉です。
その名に恥じない、素晴らしい舞台を創ります。
お客様、また、関係者の皆様におかれましては、今後も変わらぬお引き立てをいただければ幸いです。
また、旗揚げ公演として来年2017年1月13~15日に、「雪白姫(仮)」作・演出、田中円を、完全リニューアルにて公演いたします。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
劇団TremendousCircus一同
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今後ブランド「劇団TremendousCircus」では、以下の理念を掲げて活動して参ります。
○声明
泣いている人を救う為に、血塗れの手を伸ばす。心の痛みをエンターテイメントとして昇華し、リストカットなど自傷行為のかわりになれる、ヴィジュアル系演劇を創る。
○使命
・一生懸命、役になりきる。F1であり、カーブも全力で曲がる。パワー・スピード・命懸けである。ノンストップで熱狂的な、仮面舞踏会・マスカレードである舞台を創る。
・耽美派である。衣装・メイクはもちろん、脚本、制作、運営の細部まで、美しさを中心に据える。
・退廃的である。心の痛みを脚本の支柱とし、エロ・グロ・ユーモアを大切にした舞台創りをする。
・中性的であることによって、性別に拘らない、ジェンダーフリーな社会の実現に貢献する。
○劇団のビジョン
昨今、世界に通用する日本文化として、以下の3つが良くあげられるようになりました。
「歌舞伎・落語などの伝統文化」、「漫画、アニメ、ゲーム」、「ホスト、ヴィジュアル系バンド」。
日本の現代演劇において、「歌舞伎、落語などの伝統文化」は、「劇団新感線、いのうえ歌舞伎」に代表されるように、演劇そのものと深いつながりが保たれ、「漫画、アニメ、ゲーム」は「ミュージカル・テニスの王子様」を嚆矢とする「2.5次元舞台」として、今や新しい主流を為しています。
私達はその中でも「ホスト、ヴィジュアル系バンド」に着目し、それを舞台に生かせないかと、日本発、世界初の「ビジュアル系演劇」として舞台創りを初めました。
近年、現代日本の基本的な病理である結果主義は、リストカット、薬の過量服用(OD)、頻回の自殺企図、過呼吸症候群、摂食障害など、通称「メンヘラ」と呼ばれる多くの精神障害患者を生みました。
日本の年間自殺者は15万人とも言われ、中でも20代30代の若者の死因第一位は自殺です。
その中でヴィジュアル系バンドは、ライブにおいて、舞台上から直接ファンに語り掛け、彼らの心の痛み、破壊衝動を歌うことで、彼らの苦しみを昇華させます。
私達は、同じヴィジュアル系の名を掲げ、演劇、物語を語り、演じることによって、同じように悩み苦しむ人の力になりたいと考えます。
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ヴィジュアル系演劇の創作上の特色としては、命懸けで演じられるパワーとスピード感あふれる演出。美しさを中心に置いたゴスロリを主とする豪華絢爛な衣装、メイク、舞台美術。頽廃的で、エロ、グロ、ユーモアを大切にした世界観。中性的でジェンダーフリーな場であること、があります。
※1出典:http://ameblo.jp/rin3718/
解離性同一性障害(多重人格障害)40余りの人格と共に生きるより(検索日:2016/6/22)