「ワンダーラスト」終了致しました。
強くあることだけを胸に挑んだ公演でした。
主人公である女勇者の名の由来である桜の季節のように
駆け足で過ぎ去る公演でした。
私は昔からあまり桜が好きではありません。
それは急に現れて、強烈な印象を残し、さよならするからです。
私は別れが嫌いです。
でもその別れだけが命なのだと、最近は強く思います。
それは銀河鉄道でも書きました。
銀河鉄道では、別れを嘆き、ワンダーラストでは、それに向き合い、戦い、はじめの一歩を踏み出したつもりです。

今回の作品で初めて虹創旅団は、私は、私たちの創作とは何か、という領域へ踏み出したような気がしています。
お客様に何を提供する劇団でなくてはならないのか。
私たちがレストランだとしたら
どんなご飯を売りにするのか、とか。
色んなことを考えます。

もっともっともっと実力をつけて
もっともっともっとお客さんに楽しんでいただきたい。
その為にさらに全力でいきます。

例えば誰かと別れても
その人は心の中にいて
ずっとずっと一緒なのです。
別れとは永遠にする為にするものなのかもしれません。
私がたまに心の大切な景色へ旅をするように。

長くなりました。
また次の舞台でお会いしましょう。
この次は九月です。
この度は本当に、ご来場ありがとうございました!

虹創旅団・団長
田中円